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タイトルは"三つ葉"という意味です。日記や自分で書いた自作小説を書いていけたらいいなぁと思っています。
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終止符
みつばの中で大きな出来事がありました。

みつばの手には幼いころより父親から譲り受けた特徴の様なものがあります。
見た目は綺麗とは言いがたくて、自分の中の最大のコンプレックスで、「手を見せて」と言われると今でも掌を広げる自分がいます。
幼いころ母と皮膚科へのホスピタルショッピングを繰り返したのですが、原因もなにも分からず。
結局、幼い自分の記憶として残っているのは実験用マウスを見るような医師たちの物珍しそうな視線です。
自分の医者嫌いはその頃からのものであると自覚しています。
痛いわけでもかゆいわけでもない。
それでいて普通とは違う手を持つ自分。
正直、大嫌いでした。
うつる訳でもないのですが、触れられるのを戸惑われる手。
幼いころにもそれなりに偏見の中からかわれたりもしてきました。(これについては、ほぼ返り討ちにあわせて、男の子を泣かせたと先生からのお呼び出しをくらったこともあります^^;)
「私が何かしたのか!?」
と問いかけてみても答えは出ず、恨みの矛先は同じ手を持つ父に向かうこともしばしば。
何時しか、その手を正体を突き止めることが自分の使命の様な気になって、大学・大学院へと進みました。

大学はみつばの脳みそでは医学部に入学することは出来ないのでバイオサイエンスの世界へ。
様々なことを学べたとは思っていますが、一番知りたいことには行きつけず、遺伝を学ぼうと大学院へと進学しました。

そして、先日。
ある皮膚科の授業でついに自分の病名まで行き着くことが出来ました。
病名についてはあえて伏せさせてください。(みつばの特定につながっちゃうので^^;)
遺伝子の変異は皮肉なことに5年前に見つかっていたそうです。
知りたくて知りたくて仕方がなかったその原因を、探してくれないなら自分で見つけようと、この世界に足を踏み込んだその年に見つかっていたとか……。

長くなるので追記で


一つの遺伝子変異によるものなので、みつばがもし子どもを産む場合はその子たちは皆50%の確率でこの手を受け継ぐことになります。祖父が父に渡し、父がみつばに渡したように。
また、変異を持っている場合、症状が必ずと言っていい程現れる疾患だそうなので、みつばの姉やいとこたちについては次世代についての心配はないようです。これについては良かったねと思える自分がいて、自分ってそこまで腐ってなかったと一安心です(笑)
今表れている症状以外に進行することはなく、どちらかと言うと思春期には症状が軽減するという特徴があったくらいでした。
見た目の問題だけらしいので、取りあえずコンプレックスは無くなりませんが、一安心です。

もし今の大学院に来ていなければ、自分はもっと不幸だと思い込んでいたかも知れません。
遺伝子の病気だなんて、私は可哀想って……
ことあるごとにこの手を理由に色んな事を断ってきました。
恋愛一つにしても手を自分から触ることは絶対になかったし、相手に触れることすら失礼にあたる気がして避けてきました。
普通の女の子がしたいと思えることが出来ない。
遺伝は私の代で終わりにしたいから、子どもも産まないと考えたこともあったほどです。
ですが、遺伝や遺伝子のことを勉強して、色んな病気を知って、コンプレックスとは別に、『この程度の病気で良かった』『疾患と分かってなお、健康に産んでくれてありがとう』と思えるようになりました。

現状は病名と遺伝子が分かった以外何一つ動いていませんが、この手のお陰で今までの人生、野太く生きてこれました。

治療法はないので、この手とこれからも生きて行かねばなりません。
人の視線から逃げ隠れするよりも、跳ね返す強さを持ち続けなければいけません。
そして何よりも、これからの人生を共に生きたい・関わりたいと思える方々に自分でこの病気について説明できなければなりません。

今日みつばの恋人にこの話をしました。
付き合って2年。結婚も視野に入れた付き合い方にもなってきています。
どんなに自分で割りきったつもりでも、『恐怖』の二文字が身体を包みました。

もし、それが理由にこの人が離れて行ったら?
拒絶されたら?

自分自身でも受け入れるのに時間がかかったものを、人に受け入れて欲しいと願っているこの自身の利己的な感情に嫌気がさします。
それでも、隠したまま付き合っていくのも辛すぎました。
父のように負い目を感じて生きて行くことは私には出来ませんでした。

頼むから、この手に振り回されるのは私の代で終わらせたい。
そう願いました。

『この手が遺伝性のものであること』
『光に対する感受性が強く、一応遮光が必要なこと』
『現状以上に酷くなることはなく、取りあえず安心していること』

その言葉に彼は
「じゃあ、ちゃんと守っていかなきゃね」
と返事をしてくれました。
その返事が嬉しくて、自分の子どもに50%の可能性で遺伝することだけは言えませんでした。
「重篤な病気じゃなくて良かった。みつばがいなくなっちゃうなんてヤダ」
そんなことをふざけていう彼が愛おしくて、結局一番大事なことには口をつぐんだまま、本日の終止符を打ちました。

外堀を埋めて、逃げられないようにしてから話す自分のいやらしさにも腹が立ちますが、それでも、どうしても口は開かないままです。

もう少ししたら話せるのかなぁ……

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テーマ:大学生日記 - ジャンル:日記

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